たらこ?明太子?

たらこ?明太子?

ネットでも検索キーワードとして根強い人気を誇るこのキーワード。
たらこと明太子のちがいについて、真面目にその製造に携わる企業が回答してみました。

「たらこ」と「明太子」は、どちらも同じ「スケトウダラの卵巣」を調味液に漬けこんで出来たものです。
一般的には、「スケトウダラの卵巣」を塩ベースの調味料に漬け込んだものを「たらこ」と呼び、その「たらこ」を更に唐辛子ベースの調味液に漬けこんだものを「明太子」と呼びます。

「たらこ」は北海道・東北の方で江戸時代から食されていた伝統的な食べ物で、「スケトウダラの卵巣」つまり「タラの子」だから、文字通り「たらこ」と呼ばれています。では何故、唐辛子ベースの調味料に漬け込んだものを「明太子」と呼ばれるのでしょうか?

数百年も前から朝鮮半島では、「スケトウダラの卵巣」をキムチのように漬けたものが食されていました。朝鮮半島に近い九州でも戦前から流通していたようですが、これを戦後日本人好みの味に改良し、九州から全国に拡がっていったのが明太子です。

韓国朝鮮語ではスケトウダラを「明太」(명태、myeongtae、ミョンテ) と呼びます。元々あった「たらこ」区別するために朝鮮半島由来で唐辛子ベースの調味液に漬けこんだ物は、その起源である朝鮮半島の言葉を引用して「辛子明太子」と呼ばれるようになりました。その後、言葉を短縮して「明太子」と呼ばれる事も多くなりました。

以上、話は長くなりましたが、簡単にまとめると、どちらも「スケトウダラの卵」で同じですが、
「たらこ」→ 塩味、唐辛子は入っていない。
「明太子」→ 唐辛子ベースの味