2022年と2023年の海苔事情

2022年と2023年の海苔事情

2022年と2023年の海苔事情

9月も下旬となりました。日本各地では今年度の海苔養殖の準備が進んでいることかと思います。
海苔の養殖(タネ作り→採苗→育苗→摘採)は秋から春にかけて行われ、収穫時期は早い産地で10月下旬から、遅い産地で12月上旬から始まり、翌年の4~5月まで収穫は続きます。

既に多くの方がご存じかと思いますが、昨年は様々な要因により有明海産の海苔は歴史的な大不作となりました。この影響は、主に有明海産の海苔を取り扱っている弊社のような一企業にとどまるものではなく、業界全体にまで及びました。
不作となった要因はいくつかありますが、

  • 適切な時期に雨が降らず川から栄養塩が海に流れてこなかった。
  • 雨が降らなかったことで潮の流れによる適度な水の交換が行われなかった。
  • 温暖化の影響もあり海水温が適度な温度に下がらなかった。(海水温が上昇すると、海苔の幼芽の生育が遅れ、生育期間が短くなります。そのため、収穫量が減少する傾向があります。また、赤潮や海苔の病気も発生しやすくなります。)
  • プランクトンが増える赤潮の発生。(海苔の養殖に必要な栄養を、プランクトンに食べられてしまいます。)

このような要因があり、全国的な生産枚数も40憶枚台という結果に終わりました。
これは、昭和43年度漁期以前の生産枚数となります。

今年もこれから海苔養殖のシーズンに突入します。
雨がしっかりと降って、山から川に、川から海へと栄養が行き届き、色も味もしっかりとした美味しい海苔ができることを願っております。
そして、そんな美味しい海苔を全国のみなさまへお届けし、食卓を通じて美味しい海苔が食べられる喜びを分かち合えれば嬉しく思います。

2022年と2023年の海苔事情

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